いつかのラブレターを、きみにもう一度
「店長、けっこう強引でしょ? あれね、先月、土日入ってたバイトスタッフがふたりも辞めたもんだから、必死になってるのよ」
「…………」
「辞めたいとか向いてないとか言ったって、引きとめてくるわよ、きっと」
明日美さんはそう言って「ふふ」と笑い、華奢な見た目には似合わない大口を開けてサンドイッチを一気に半分も食べた。
簡単には辞められなさそうな雰囲気にショックを受けると同時に、私ってそんなにわかりやすいんだ、と落ちこんでしまう。顔に思いきり出ているということだから、店長にも央寺くんにもバレバレなのだろう。自分のせいだけれど、本当に居心地が悪い。
「姫野さんてさ、ひとつ下……律と同い年には見えないわね」
「そ……うですか?」
「言っとくけど、褒め言葉じゃないからね」
「…………」
「頑張ってね」
その皮肉っぽい笑顔に、私は苦笑いで小さな会釈を返した。
「…………」
「辞めたいとか向いてないとか言ったって、引きとめてくるわよ、きっと」
明日美さんはそう言って「ふふ」と笑い、華奢な見た目には似合わない大口を開けてサンドイッチを一気に半分も食べた。
簡単には辞められなさそうな雰囲気にショックを受けると同時に、私ってそんなにわかりやすいんだ、と落ちこんでしまう。顔に思いきり出ているということだから、店長にも央寺くんにもバレバレなのだろう。自分のせいだけれど、本当に居心地が悪い。
「姫野さんてさ、ひとつ下……律と同い年には見えないわね」
「そ……うですか?」
「言っとくけど、褒め言葉じゃないからね」
「…………」
「頑張ってね」
その皮肉っぽい笑顔に、私は苦笑いで小さな会釈を返した。