恋愛の仕方おしえます。

最上階へ向かうエレベーターの中。

私は1人、頭を抱え込んでいた。

…サイアクだ…。

なぜ男嫌いな私がこんな役目を
果たさなきゃならない?

いつも定時に帰宅するツケが
回ってきたとでも言うのだろうか。

そもそも男性恐怖症の私だぞ。

あんなイケメンオーラ全開の
社長の秘書なんて務まるはずがない。

しかもあの人、絶対性格悪いし…

やっぱり噂は全部本当だったんだ。


ん?

「…ってことは、なに?
本当に結婚して隠し子までいるの!?
あのゲス社長…!」




「居ねーよ!ゲスメガネ。」


あ・・・


一瞬、時が止まる…。


あれ、、?
いつのまにかエレベーター最上階についてた…?


開いた扉の前で、
腕組みしながら苛立ちを隠せていない
桐山流行社長様が…


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