恋愛の仕方おしえます。

ぐるるるるる〜〜〜〜〜。

車内にこれでもかっていうくらい、
響きわたった音。

その犯人は
もちろん私のお腹だった。

誤魔化しようもないその音に
私は赤面せずにいられなかった。

「ぷっ、はは。デケェ音。腹減ったんだ?」

「いえ、別に。」

「嘘つけ。顔真っ赤だぞ。」

社長からの指摘に
私はすばやく顔を手で覆い隠しそっぽを向いた。

それなのに…


ぐぅぅぅぅぅーーーー。

…勘弁してよ、もう!!


「本社戻る前にどっか食べ行く?」


「へ…?」
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