恋愛の仕方おしえます。

「眼鏡が無いと、お前は可愛いな。」



単刀直入に桐山社長にそう言われ…

私は一瞬にして思考回路を停止する。


「…な…………っ…な…ナ………ッ!」


「これから俺の前ではいつもそうしてろよ。
社長命令だ。」


ボンッ-----//



頭がショートする音まで聞こえてきて、
ついには全身の力が抜け落ちた。


よろけそうになる私の手を
透かさず桐山社長に掴まれ、
支えられる。


「そんなに緊張しなくてもいい。
お前は肩の力を抜いて、ただパーティーを楽しんでろ。」


そんなふうに耳元で囁かれると、
ここで私の心音が停止した。


そして脱力したまま、
…桐山社長に手を惹かれて
パーティー会場内へと入っていくのだった---。





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