韓紅花の簪



長い長い話だったが、原田はずっと黙って聞いてくれた。




「怖かっただろ。自分が何者か分からないなんて。



話してくれてありがとな。



どんなさよでも俺が大切なのは今のさよだ。



もう一つとか未来とか気にせず、”今”を生きようぜ。」







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