韓紅花の簪


店を出て少し行ったところで休憩することにした。




「簪が欲しかったのか?」




「そういうわけではなくて、何か懐かしい感じがしたんです。」




さよに記憶はない。




それでも時折、懐かしさを感じることがあった。





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