君の見る空は青くない。
ドキドキが止まらない…。
*side水夏理*..*
叶くんに…告白されちゃった…。
さっきから、頭の中叶くんでいっぱいだよっ…。
「はぁぁあ…。」
ベッドに倒れ込む。
キス……されちゃったし。
唇を指でなぞる。
顔、熱いっ…。
明日、自然にいられるかな………。
-次の日。
「お…はよ…。」
「おは…よう…。」
二人でぎこちない挨拶を交わす。
「行こうか…。」
こくっ、と頷き歩き始める。
叶くんの手と、私の手が触れそうで、触れない距離。
あと、5cmくらい…かな。
そんなことを考えていると、二人の手が触れる。
「ひゃっ…。」
思わず声が出る。
恥ずかしい…。
「お前、なんか変なこと考えてるだろ。」
「そ、そんなことないよっ!!」
ちょっと考えてたから、全力で否定する。
「顔、真っ赤だけど…?」
叶くんが意味深に笑って、ますます顔が熱くなる。
「あ、また赤くなった。って、赤知らないのか。」
「そうだよっ!」
怒りを交ぜて、叶くんに叫ぶ。
ひどいっ!
でも、今日はたしかに意識して、いつもは塗っていないリップなんて塗って来ちゃったし。
今日の私、なんか変だ…。