私と君と夢物語。
私の元カレ。
私の初彼氏。付き合ってたのは去年の9月。たった18日で別れた。
別れてからもう早くも5ヵ月。時の流れは私が思っていたよりずっと早かった。
大好きだった彼はなんであんなに豹変してしまったの?もし、私がずっとそばに居たら、変わんなかった?
もう少しカレカノで居られたかな?
でも、私は私の彼氏になったときの貴方は大嫌い。
小学3年生の時に私の小学校に転校してきた今となっては元彼氏の晴人。
初めましての挨拶で私はぼけーっと聞いていた。ちらっと彼を見ると目が合った。今までにない感覚だった。
胸がドキドキするような、よく分からない感覚。今ならよく分かる。好きだったんだって、
晴人が転校してきて1ヵ月。隣の席になった。沢山喋った。授業中だって。
二人でへらへら笑って、とっても楽しかった。
あっという間に1ヵ月が経ち、また席替えの時期がやってきた。
離れちゃうのか、そう落ち込んでいた。そんな時でも彼は優しく微笑んでくれた。
へらへらっと笑ってた。
先生が席表を展示する。
「あっ、」
晴人を見る。晴人も私を見てまたお前か~、そんな表情で私を見る。
頬が緩む。
また隣の席に座る。凄く嬉しい気持ちになる。
その時から晴人への気持ちは日に日に増加していった。
運がいいことに4年生も5年生も一緒のクラスだった。
4年生も5年生の時も大したことはなかった。ただただ友達として笑い合うことが楽しかった。
学校に行くのが楽しかった。毎日晴人に話したいことが沢山あった。
ついに小学校最高学年6年生になった。
私は晴人に恋をしてる、そう初めて気付いた。晴人と沢山話して笑って、それが当たり前でいつでも晴人は隣に居て、
でも、ある日友達からの噂で晴人はクラス1の可愛い子が好きだと聞いた。
頭を後ろから殴られたような衝撃を受けた。
その子と晴人は仲良しで晴人だって話してて楽しそうだった。羨ましかった。
その子は可愛くてスタイルもよくて頭もよくて、欠点なんて私には見つからなかった。
私は友達は多い方だったが誰にも晴人が好きだとか話していなかった。
だから皆私の気持ちなんか気付かずにそんな噂を言ってくる。
私はその子に嫉妬していた。勝てるわけ無いの分かってたのに。
日に日に晴人と話す時間が少なくなっていった。
それでも、晴人への気持ちは変わらなかった。