冷めた病室とあなたがいた時間
.*・゚ .゚・*.

あの日の 色付いた景色を
まだ覚えてるよ。 貴方は忘れてしまっても
私には キラキラしてたから
あの日覚えた貴方の名前
零しても返事はないけど
出会ったあの日を これからも忘れない

.*・゚ .゚・*.



〝名前、なんて言うの?〟

珍しく 私から問いかけた
【きっとそれは貴方と出会う運命だったから】


〝████〟 貴方があなたの名前を零す。


████ ちゃん! よろしくね

らしくないトーンで 貴方に返事をする


そっから1時間。2時間。3時間。 ずっと。。

夜になるまで 私達は たわいもない会話をした

それがどうしてだったか覚えてはいないけど

それほど気が合ったのかな

自惚れかもしれないけど 、、

今はこんな形になってしまったけど、

あの時声をかけたのは 正解だったと思うんだ。

夜になって 昔からの知り合いかのように

名前を呼んで おやすみを言った

別々の病室へ

████ の足音を聞きながら

私は私の部屋へ戻る。

明日を こんなに待ち遠しく感じたのは

いつぶりだろうか。
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