冷めた病室とあなたがいた時間
.*・゚ .゚・*.*・゚ .゚・*.

ピンポーン

陽気な音で看護師さんが待ち遠しかった
朝を知らせる。

朝早くから聞こえる歌声は

綺麗で純粋で でもやっぱり胸は傷んだ
私はそんなふうに輝くものを持っていないから。

ドアノブを捻り ホールに出る

そして 当たり前のように貴方を探す
昨日出会ったばかりなのに
貴方は少し特別で 昔からの友達だったかのように
なんでも話せたよ。 ──。


食堂へ足を進めていると

後ろから 昨日散々聞いた████の声がした


私もそれも真似する

〝おはよう〟


クシャっと笑う顔が
思い返せば今でも思い浮かべられる。鮮明に。


🍞🍳

ご飯を食べる位置は違ったけど
ちょうど目が合うから
笑いそうになりながら食べてたんだよ?

でもいつも見ていたから
貴方の食べ方も覚えちゃった。

たまにそれを真似してみるけど 気づいてたかな



ご飯が食べ終われば2人集まるのも

自然な流れだった。


歯を磨くのも 顔を洗うのも ずっと一緒
貴方はあまり見ないと言ったテレビも
占いだけ見ては、はしゃいだりへこんだりした
それすらも、流れだったね。


同じ星座の貴方と私。
どこまでが偶然で どこまでが必然だったのかな

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朝から夜まで

好きな話を 沢山した

唯一の共通点は 〝音楽〟かな

看護師さんに注意されるこもあるほど

仲が良かったよね


【またそんな日が来るのを今日も願ってる】
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