夢原夫婦のヒミツ
お互い恋愛の話をまったくしてこなかったし、聞こうとも思わなかったが、愛実に会わせてからというもの、こいつには散々からかわれてきた。
俺ばかり恥ずかしい思いをさせられっぱなしじゃ、フェアじゃないよな。
そう思い、この日の課外が終わった後、ロッカーで着替えをしている時に聞いてみた。
「なぁ、武志。お前は誰かいい人はいないのか?」
さり気なく聞くつもりが単刀直入に聞いてしまい、武志は上着を脱いだまま目を丸くさせた。
「珍しいな、お前が俺のプライベートなことを聞いてくるなんて。明日は雨か?」
「別に普通のことだろ? 聞いちゃいけないのか?」
いつになく責めていくと、武志は面食らった顔になる。だけどすぐに表情を崩し、どこか嬉しそうに俺の肩に腕を回した。
「いいよ、どんどん聞いてよ。むしろ今までがドライすぎたんだ。お前は俺に興味がなさすぎる」
「いや、別にそういうわけでは……」
武志の腕を退かして着替えを済ませ、ふたりでロッカールームを後にした。
俺ばかり恥ずかしい思いをさせられっぱなしじゃ、フェアじゃないよな。
そう思い、この日の課外が終わった後、ロッカーで着替えをしている時に聞いてみた。
「なぁ、武志。お前は誰かいい人はいないのか?」
さり気なく聞くつもりが単刀直入に聞いてしまい、武志は上着を脱いだまま目を丸くさせた。
「珍しいな、お前が俺のプライベートなことを聞いてくるなんて。明日は雨か?」
「別に普通のことだろ? 聞いちゃいけないのか?」
いつになく責めていくと、武志は面食らった顔になる。だけどすぐに表情を崩し、どこか嬉しそうに俺の肩に腕を回した。
「いいよ、どんどん聞いてよ。むしろ今までがドライすぎたんだ。お前は俺に興味がなさすぎる」
「いや、別にそういうわけでは……」
武志の腕を退かして着替えを済ませ、ふたりでロッカールームを後にした。