夢原夫婦のヒミツ
俺だってできることなら、愛実に触れたい、今の関係より先に進みたいと思っている。
「それじゃ、俺は少し走り込んでから帰るから」
「あぁ、お疲れ」
トレーニングに向かった武志と別れ、自宅を目指す。その間に考えてしまうのは愛実のこと。
こんなに人を好きになったのは初めてで、ずっと想いを寄せてきた相手だからこそ、一歩先に進むことに躊躇している。
なにより、大切にしたい。だからこそ、簡単に触れることができないんだ。
一度触れたら抑えられる自信がない。……怖がらせたらどうしようと思うと、武志の言う通りヘタレとなり、結婚後も寝室を共にできなくなった。
触れたい、前に進みたいと思えば思うほど臆病になるばかりで、今さらどのタイミングで触れたらいいのかもわからず悪循環を繰り返している。
そして今夜も愛実の待つ自宅に帰り、愛しさを感じながら別々の寝室で眠りに就くんだ。
「それじゃ、俺は少し走り込んでから帰るから」
「あぁ、お疲れ」
トレーニングに向かった武志と別れ、自宅を目指す。その間に考えてしまうのは愛実のこと。
こんなに人を好きになったのは初めてで、ずっと想いを寄せてきた相手だからこそ、一歩先に進むことに躊躇している。
なにより、大切にしたい。だからこそ、簡単に触れることができないんだ。
一度触れたら抑えられる自信がない。……怖がらせたらどうしようと思うと、武志の言う通りヘタレとなり、結婚後も寝室を共にできなくなった。
触れたい、前に進みたいと思えば思うほど臆病になるばかりで、今さらどのタイミングで触れたらいいのかもわからず悪循環を繰り返している。
そして今夜も愛実の待つ自宅に帰り、愛しさを感じながら別々の寝室で眠りに就くんだ。