夢原夫婦のヒミツ
「ありがとう。あ、でも私だけじゃないの。掃除は……というか料理以外、家のことは大和さんも手伝ってくれるから」
タルトを食べながら何気なしに話すと、なぜかふたりから声が返ってこない。
不思議に思い顔を上げると、蘭も佐介も顔を引きつらせていた。
「え、なに? どうしたのふたりとも」
気になり問うと、ふたりして深いため息を漏らした。
「大和さんとのことで、やっぱり不安なことがあるから相談にのってほしい、と言われて来てみたら……」
「俺たちに相談することなんてないくらい、順調じゃないか」
呆れたように話すふたりに、慌てて説明した。
「ちがっ……! 本当だから! 前にも言ったでしょ? ふたりには冗談だと思われたけど、大和さんと夫婦らしいことをしていないって」
すると蘭と佐介は顔を見合わせた。
「あれ、本当なの! 結婚式だって誓いのキスは頬だったでしょ? 私たち、キスさえしていないし! この前、両親たちの命日に親戚の家に泊まった時に、初めて同じ部屋で寝たけど、なにもなかったし……」
信じてほしくて必死に言葉を並べていく。
タルトを食べながら何気なしに話すと、なぜかふたりから声が返ってこない。
不思議に思い顔を上げると、蘭も佐介も顔を引きつらせていた。
「え、なに? どうしたのふたりとも」
気になり問うと、ふたりして深いため息を漏らした。
「大和さんとのことで、やっぱり不安なことがあるから相談にのってほしい、と言われて来てみたら……」
「俺たちに相談することなんてないくらい、順調じゃないか」
呆れたように話すふたりに、慌てて説明した。
「ちがっ……! 本当だから! 前にも言ったでしょ? ふたりには冗談だと思われたけど、大和さんと夫婦らしいことをしていないって」
すると蘭と佐介は顔を見合わせた。
「あれ、本当なの! 結婚式だって誓いのキスは頬だったでしょ? 私たち、キスさえしていないし! この前、両親たちの命日に親戚の家に泊まった時に、初めて同じ部屋で寝たけど、なにもなかったし……」
信じてほしくて必死に言葉を並べていく。