夢原夫婦のヒミツ
だって大和さん、私のことが好きだって告白してくれて、プロポーズしてくれたよね?
お互い好きだからこうして結婚して、一緒に暮らしているはず。
するとずっと静観していた佐介が、神妙な面持ちで私に聞いてきた。
「それについて愛実は、どう思っているの?」
「私は……」
言葉が続かない。だけど佐介も蘭も答えを急かすことなく、私が答えるのを待っている。
ふたりにだからこそ相談したい、話を聞いてほしいと思っている。だったらまずは私の素直な想いを伝えないとだよね。
今までこういう手の話をしたことがないから恥ずかしいけど、意を決して打ち明けた。
「そりゃ大和さんとキスもその先もしたいよ。だって好きならしたいって思うのが当然でしょ? だけどその反面、好きだからこそ正直に自分の気持ちを伝えるのが不安でもあるの」
「それはどうして?」
優しい声色で聞いてきた佐介に、ずっと抱えてきた想いを吐露した。
「大和さんは私のことを好きだと言ってくれて、プロポーズまでしてくれた。……実際に結婚しても、どこか不安なの。もしかしたら大和さんは、自分と同じように家族を失った私に同情して、それを恋愛感情と勘違いしているんじゃないかって」
お互い好きだからこうして結婚して、一緒に暮らしているはず。
するとずっと静観していた佐介が、神妙な面持ちで私に聞いてきた。
「それについて愛実は、どう思っているの?」
「私は……」
言葉が続かない。だけど佐介も蘭も答えを急かすことなく、私が答えるのを待っている。
ふたりにだからこそ相談したい、話を聞いてほしいと思っている。だったらまずは私の素直な想いを伝えないとだよね。
今までこういう手の話をしたことがないから恥ずかしいけど、意を決して打ち明けた。
「そりゃ大和さんとキスもその先もしたいよ。だって好きならしたいって思うのが当然でしょ? だけどその反面、好きだからこそ正直に自分の気持ちを伝えるのが不安でもあるの」
「それはどうして?」
優しい声色で聞いてきた佐介に、ずっと抱えてきた想いを吐露した。
「大和さんは私のことを好きだと言ってくれて、プロポーズまでしてくれた。……実際に結婚しても、どこか不安なの。もしかしたら大和さんは、自分と同じように家族を失った私に同情して、それを恋愛感情と勘違いしているんじゃないかって」