夢原夫婦のヒミツ
夢原夫婦の結婚生活事情
週明けの月曜日。今日からまた一週間が始まる。

まどろむ意識の中、物音によって目が覚めた。

「んっ……大和さん？」

隣で寝ていたはずの大和さんがいなくて呼ぶと、彼はすでに起床していて、上下ジャージ姿に着替え終え、クローゼットのドアを閉めた。

「おはよう愛実。悪い、起こしちゃったな」

こちらに歩み寄ってくると、大和さんがベッドに腰掛けた。

そして横になっている私の髪を優しく撫でる。

「一時間くらい走ってくるから、まだ寝てて」

「……はい、気をつけて行ってきてください」

頭を撫でられると幸せな気持ちでいっぱいになる。

「ありがとう。いってきます」

そう言いながら彼は私の頬にキスをひとつ落とすと、静かに部屋を出ていった。

大和さんはまだ寝ててって言うけど、もう眠れそうにない。それに帰ってきたらすぐに朝食が食べられるように準備しておきたいし。

私もベッドから起き上がり、寝室を後にした。まずは洗濯機を回して、朝食作りに取りかかる。
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