夢原夫婦のヒミツ
「だって今日の愛実ちゃん、いつもと違うから」
「そうよ。急に笑い出したり落ち込んだり、ひとり言も聞こえてきたわよ?」
「えっ!? 本当ですか!?」
ふたりの話を聞き、びっくりする。だってまったく自覚していなかったし。
あぁ、でも仕事中にもかかわらず、大和さんとのことを考えていた。それが無意識に顔や声に出ていたようだ。
「大丈夫? 疲れているんじゃない?」
ふたりに本気で心配され、慌てて手を左右に振った。
「いいえ、疲れてなんていませんよ。ただその……ちょっと考え事をしていただけでして。すみません、ご心配をおかけしてしまって」
謝るとふたりは納得したのか、口々に「あまり無理しないでね」「なにかあったらいつでも相談に乗るからね」と言い、片づけを終えると退社していった。
午後の私の仕事は主に事務作業だ。それと手伝いでヘルプに入ることもある。
だけどその前に休憩時間が設けられており、休憩室に向かった。
ちょうど園児たちを寝かしつけている時間で、休憩室には誰もいない。椅子に座り、スマホを取り出した。
「そうよ。急に笑い出したり落ち込んだり、ひとり言も聞こえてきたわよ?」
「えっ!? 本当ですか!?」
ふたりの話を聞き、びっくりする。だってまったく自覚していなかったし。
あぁ、でも仕事中にもかかわらず、大和さんとのことを考えていた。それが無意識に顔や声に出ていたようだ。
「大丈夫? 疲れているんじゃない?」
ふたりに本気で心配され、慌てて手を左右に振った。
「いいえ、疲れてなんていませんよ。ただその……ちょっと考え事をしていただけでして。すみません、ご心配をおかけしてしまって」
謝るとふたりは納得したのか、口々に「あまり無理しないでね」「なにかあったらいつでも相談に乗るからね」と言い、片づけを終えると退社していった。
午後の私の仕事は主に事務作業だ。それと手伝いでヘルプに入ることもある。
だけどその前に休憩時間が設けられており、休憩室に向かった。
ちょうど園児たちを寝かしつけている時間で、休憩室には誰もいない。椅子に座り、スマホを取り出した。