夢原夫婦のヒミツ
夢原夫婦の愛情表現
それは蘭の誕生日を一週間後に控えた、ある日の夜のことだった。
「愛実、今度の週末俺も休みだからベッドを見にいかないか?」
夕食を済ませて、ソファでゆっくり寛ぎながらテレビを見ていると、ふと大和さんがそんなことを言い出した。
「ついでにどこか出掛けられたらと思っているんだけど、どうかな? なにか予定が入っていた?」
「あっ、いいえ! ないです予定なんて。……行きたいです」
「そっか。……どこに行こうか」
安心したように言うと、大和さんはスマホで近場で出掛けるところがないか、検索し始めた。
私も彼のスマホを覗きながら一緒に探す。
だけど、そっか。ベッドを買いにいくんだ。
今、私たちがふたりで使っているのは大和さんのシングルベッド。ふたりで眠るには狭いし、以前から買いに行こうとは言っていたけれど、いざ買い替えるのかと思うと、ちょっぴり寂しく思う。
狭いベッドだからこそ毎夜、彼にくっ付いて眠ることができていた。だけど広いベッドになっちゃったら、それができなくなるよね。
「愛実、今度の週末俺も休みだからベッドを見にいかないか?」
夕食を済ませて、ソファでゆっくり寛ぎながらテレビを見ていると、ふと大和さんがそんなことを言い出した。
「ついでにどこか出掛けられたらと思っているんだけど、どうかな? なにか予定が入っていた?」
「あっ、いいえ! ないです予定なんて。……行きたいです」
「そっか。……どこに行こうか」
安心したように言うと、大和さんはスマホで近場で出掛けるところがないか、検索し始めた。
私も彼のスマホを覗きながら一緒に探す。
だけど、そっか。ベッドを買いにいくんだ。
今、私たちがふたりで使っているのは大和さんのシングルベッド。ふたりで眠るには狭いし、以前から買いに行こうとは言っていたけれど、いざ買い替えるのかと思うと、ちょっぴり寂しく思う。
狭いベッドだからこそ毎夜、彼にくっ付いて眠ることができていた。だけど広いベッドになっちゃったら、それができなくなるよね。