夢原夫婦のヒミツ
「ありがとう、じゃあお言葉に甘えてうちでもいいかな?」
『もちろん。料理やケーキは俺が買っていくから』
「わかったよ、じゃあ飲み物はこっちで用意しておくね」
明後日の打ち合わせをして電話を切った。
結婚したばかりの時も、大和さんがいない間はなにかとふたりが気遣ってくれたんだよね。
もうすっかり立ち直れたと思っていたけど、大和さんが災害現場へ向かうとなると、不安でいっぱいになる。
昔と比べて自然災害が多く発生するようになり、大和さんたちの仕事は多岐に渡るようになったと思う。
きっと今後もこういうことが何度もあるはず。彼と結婚したからには、それが当たり前なんだって慣れないといけないとは思うけど、なかなか慣れそうにない。
どうしても思い出してしまう。あの時感じた恐怖や息苦しさは、今でも鮮明に覚えているから。
家族が亡くなったと聞かされた時の悲しみは一生忘れることはできないから。
もう二度とあんな思いをしたくない。大切な人を失いたくない。
『もちろん。料理やケーキは俺が買っていくから』
「わかったよ、じゃあ飲み物はこっちで用意しておくね」
明後日の打ち合わせをして電話を切った。
結婚したばかりの時も、大和さんがいない間はなにかとふたりが気遣ってくれたんだよね。
もうすっかり立ち直れたと思っていたけど、大和さんが災害現場へ向かうとなると、不安でいっぱいになる。
昔と比べて自然災害が多く発生するようになり、大和さんたちの仕事は多岐に渡るようになったと思う。
きっと今後もこういうことが何度もあるはず。彼と結婚したからには、それが当たり前なんだって慣れないといけないとは思うけど、なかなか慣れそうにない。
どうしても思い出してしまう。あの時感じた恐怖や息苦しさは、今でも鮮明に覚えているから。
家族が亡くなったと聞かされた時の悲しみは一生忘れることはできないから。
もう二度とあんな思いをしたくない。大切な人を失いたくない。