夢原夫婦のヒミツ
「ありがとう、愛実。え、もしかしてこれは愛実から私に?」
「うん、そうなの。気に入ってくれるといいんだけど」
「えー、なんだろう」
さっそく包みを外していく蘭。彼女にと選んだのは、バスセットだった。
「うわぁ、嬉しい。最近お風呂で本を読んだりしているから。使わせてもらうね」
「うん」
佐介が来るまでの間に、ふたりでお皿などの食器類の準備に取り掛かる。
「大和さん、大変だね。土砂崩れの現場にいるんでしょ?」
「うん、たぶん……」
「そっか。心配だね」
そう言うと蘭は優しく私の背中を撫でた。
同じ自衛隊員の旦那さんを持つ奥さんたちは、いつもどんな気持ちで見送るんだろう。
どうやって旦那様の帰りを待っているのかな。
月日が経てば、こんなにも心配になったりしないもの?
せっかくの蘭の誕生日だというのに、グルグルと考えていることに気づき首を左右に振った。
「うん、そうなの。気に入ってくれるといいんだけど」
「えー、なんだろう」
さっそく包みを外していく蘭。彼女にと選んだのは、バスセットだった。
「うわぁ、嬉しい。最近お風呂で本を読んだりしているから。使わせてもらうね」
「うん」
佐介が来るまでの間に、ふたりでお皿などの食器類の準備に取り掛かる。
「大和さん、大変だね。土砂崩れの現場にいるんでしょ?」
「うん、たぶん……」
「そっか。心配だね」
そう言うと蘭は優しく私の背中を撫でた。
同じ自衛隊員の旦那さんを持つ奥さんたちは、いつもどんな気持ちで見送るんだろう。
どうやって旦那様の帰りを待っているのかな。
月日が経てば、こんなにも心配になったりしないもの?
せっかくの蘭の誕生日だというのに、グルグルと考えていることに気づき首を左右に振った。