夢原夫婦のヒミツ
「愛実……いいの？」

そして私の真意を探るような目を向けてきた。

大和さんはいつも私の気持ちを第一に考えてくれる。そんな大和さんが大好きなの。

返事をする代わりに彼に抱き着いた。

「……悪いけど、あとになって止めることなんてできないからな」

そう言うと大和さんは軽々と私を抱き抱えて立ち上がった。

「きゃっ!?」

身体が急に宙に浮き、咄嗟に彼の首元にしがみつく。すると大和さんは歩を進めながら私の頬や額に何度もキスを落としていく。

寝室に入ると、ベッドに私を下ろしてすぐに大和さんが覆い被さってきた。

「愛実……」

苦しげに名前を呼ばれると、私まで胸が苦しくなる。

「大和さん……」

腕を伸ばして彼の身体を引き寄せた。

初めての経験に私はいっぱいいっぱいだった。だけど彼の熱が伝わってきて、身体は熱くなり、与えられるぬくもりに翻弄されていく。

「大丈夫か？」

大和さんは終始優しくて、何度も私の身体を気遣ってくれた。
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