夢原夫婦のヒミツ
それでも彼と一緒にいたい。温かな家庭を築いていきたいと思うから。だから私は大和さんを信じてこれから先もついていきたい。
彼のぬくもりに触れて強く願った。
数日後――。
「いただきます」
「いただきます」
ふたりで向かい合って座り、手を合わせて朝食を食べていく。またいつもと変わらない日常が戻ってきた。
私が片づけをしている間に、大和さんが先に洗面所で身支度を整えている。
それを盗み見していると、私に気づいた大和さんはクスリと笑った。
「こら、なにを見ているんだ?」
「えへへ」
背後から彼に抱き着くと、腹部に回して私の手を大和さんは優しく触れる。
「私の旦那様はカッコいいなぁと思いまして、見惚れていました」
「……っ朝からそういうことを言うなよな」
どうやら大和さんは照れている様子。
これからは大和さんに対して素直になろうと決めた。だって伝えたい時に伝えないと、いつまたしばらく離れ離れになるかわからないもの。
だけど大和さんは、こういう愛情表現にまだ慣れていない様子。だけど……。
「それじゃいってきます」
「はい、いってらっしゃい」
玄関先で見送ると、ドアを開ける前に彼は私にキスを落とした。そして照れ臭そうに足早に出て行く。
不器用な旦那様に今日も私は好きって気持ちが大きくなる。
夫婦になっても、毎日ふたりの距離を縮めている。これからこうやって夫婦としての絆を深めていけるはず。
幸せな気持ちでいっぱいになり、私は一日をスタートさせた。 END
彼のぬくもりに触れて強く願った。
数日後――。
「いただきます」
「いただきます」
ふたりで向かい合って座り、手を合わせて朝食を食べていく。またいつもと変わらない日常が戻ってきた。
私が片づけをしている間に、大和さんが先に洗面所で身支度を整えている。
それを盗み見していると、私に気づいた大和さんはクスリと笑った。
「こら、なにを見ているんだ?」
「えへへ」
背後から彼に抱き着くと、腹部に回して私の手を大和さんは優しく触れる。
「私の旦那様はカッコいいなぁと思いまして、見惚れていました」
「……っ朝からそういうことを言うなよな」
どうやら大和さんは照れている様子。
これからは大和さんに対して素直になろうと決めた。だって伝えたい時に伝えないと、いつまたしばらく離れ離れになるかわからないもの。
だけど大和さんは、こういう愛情表現にまだ慣れていない様子。だけど……。
「それじゃいってきます」
「はい、いってらっしゃい」
玄関先で見送ると、ドアを開ける前に彼は私にキスを落とした。そして照れ臭そうに足早に出て行く。
不器用な旦那様に今日も私は好きって気持ちが大きくなる。
夫婦になっても、毎日ふたりの距離を縮めている。これからこうやって夫婦としての絆を深めていけるはず。
幸せな気持ちでいっぱいになり、私は一日をスタートさせた。 END