夢原夫婦のヒミツ
「なーに、明日の朝一で帰れば大丈夫だろ。ここから車で三十分くらいだろ？」

「そうだけど……」

笑って言う叔父さんに、私と大和さんはタジタジになる。

「それに今夜にかけて雨が強く降るみたいだから。明日の朝には雨は上がるみたいだし、泊まっていきなさい。着替えなどは貸してあげるし」

叔母さんにトドメを刺され、お言葉に甘えて泊まらせてもらうことになり、大和さんは上機嫌の叔父さんと、お酒を飲んでいる。

大和さんに悪いことをしちゃったな。明日も仕事なのに、大丈夫かな。

叔母さんと話をしながら料理を食べ進める中、ふと居間から見える窓の外へ目を向けた。

すると先ほどより雨は強くなっていた。

やっぱり泊まらせてもらうことにして、よかったかも。

疲れているのに暗い夜道を運転してもらうのも、申し訳ないし。

気持ちを切り替えて、久しぶりに会う叔父さん、叔母さんと楽しいひと時を過ごしていった。
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