失翼の天使―wing lost the angel―
「痛まないように優しくするから、ベッドに案内して」
「痛むのは、腕じゃないかと;;」
「まぁ良いから」
腕を撫で上げられただけでも、ビクリと反応する身体。
怪我人というより、またしても病人のように扱われながら、寝室を指差した。
キッチンの隣にある部屋へと腕を引かれて行けば、ベッドへと寝かされる。
こんな始まりも初めてで、月明かりに照らされた賴真の顔を見れず。
まだ少し濡れた髪を耳に掛けられ、露わになった首筋へ唇が当たる。
口に触れず。
身体にも触れずで、焦らされてる気がして賴真の唇に手を当てて阻止。
「いつまで続くの?」
「昂ぶって来た?」
「そんなの、最初から……」
昂ぶってるというのに、この期に及んでもまだ弄ぶつもりかと睨む。
膨れ面の私にしてやったりな満足げな笑みを浮かべると、ワンピースの裾が捲り上げられた。
軽く腰を浮かせれば、「バンザーイ」と腕を上げさせられる。
「優海」
「何か」
「愛してるよ」
「……何っ……!?」
想定外の言葉に、ムッとしてた事も忘れてしまった。
口付けを交わしながら、シャツを脱ぐのを手伝い、そっと賴真の背へと腕を回した。
「痛むのは、腕じゃないかと;;」
「まぁ良いから」
腕を撫で上げられただけでも、ビクリと反応する身体。
怪我人というより、またしても病人のように扱われながら、寝室を指差した。
キッチンの隣にある部屋へと腕を引かれて行けば、ベッドへと寝かされる。
こんな始まりも初めてで、月明かりに照らされた賴真の顔を見れず。
まだ少し濡れた髪を耳に掛けられ、露わになった首筋へ唇が当たる。
口に触れず。
身体にも触れずで、焦らされてる気がして賴真の唇に手を当てて阻止。
「いつまで続くの?」
「昂ぶって来た?」
「そんなの、最初から……」
昂ぶってるというのに、この期に及んでもまだ弄ぶつもりかと睨む。
膨れ面の私にしてやったりな満足げな笑みを浮かべると、ワンピースの裾が捲り上げられた。
軽く腰を浮かせれば、「バンザーイ」と腕を上げさせられる。
「優海」
「何か」
「愛してるよ」
「……何っ……!?」
想定外の言葉に、ムッとしてた事も忘れてしまった。
口付けを交わしながら、シャツを脱ぐのを手伝い、そっと賴真の背へと腕を回した。