失翼の天使―wing lost the angel―
隆寬さんの話をサラッと流しながら話を進めた賴真は、入院やオペの日取りまで決めた。

大学病院を休む事や辞める事が出来ないなら、自分からするとも言い出した。



「クランケ(患者)に外科医なら言って来られたでしょう。後回しにしてはダメだと。それは今、貴方にも当て嵌まる事です。絶対に退院させます。まぁ、その後の事は優海に知らせるかは知りませんけど。……って、あの弟が話すだろうな;;」



「智也ですか;;」



「はい。馬鹿と天才は、紙一重とは彼の事を言うんでしょうね」



「……さり気なく厭味入れますね;;」



「えぇ。優海しか見えなくて」



「……それ関係ないでしょ!;;」



「言う時に言っておかないと、取られるかも知れないだろ!」



「賴真が私を信じてないじゃない……」



「信じてても、不安はある!」



「大丈夫ですよ!僕、貶されたんですよ?」



「「あ……;;」」



…ここで来たか、その話;;

ディスった事、忘れてたのに;;



「申し訳なかった。小さくて……」



「賴真!;;」



「俺、関係ねぇし!;;」



…訴えられる?;;

刑罰はどんな判決が下りますか??;;



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