失翼の天使―wing lost the angel―

「今日のエコーは一般的に使われている、皆さんのところにある物に対してです。大学病院の光化学治療室にある本格的なエコーは、苅谷先生など専門医さんが使ってる機械は、皆さんが専攻を変えない限りは触れませんし、私も触れてない為、やりません」



「「「『はい！』」」」



「先ず、復習だと思って聞いて下さい。改めてエコーについて振り返ってみたいと思います。非侵襲的な検査手法で、Ｘ線と違って被爆の心配も放射線の管理も不要。これさえあれば、病室でも使用可能で、何回でも行える物です。わかってますよね？」



「「「『はい！』」」」



「プローブには主に３種類。１にコンベックス型、２にセクタ型、３にリニア型。区別はつきますか？」



「「「『……はい』」」」



ここは使用してる科と使用してない科と別れるかな。



「写真がありますし、実物と見比べながら見て貰えばと思いますが、接触面が弧状のと平面があり、画面が扇状や四角と用途に合わせて使い分けますが……わかる人は居ますか？」



「……はい！」



…１人！？

しかも自信はイマイチそうだ;;



「どうぞ」



とりあえず、言って貰おうかな。