失翼の天使―wing lost the angel―
衣舞さんの四十九日も過ぎて、天真さんの気持ちが落ち着いた頃でと考えてて。



「何でみんなして楽しんでるんですかっ!」



「みんなではないでしょ?;;」



「みんなですよ!ここに来ても俺は下っ端!大学病院でもないのに俺が!彼女も出来ないし世の中おかしいっ!」



「欲求不満だな、お前」



「去年の賴真先生と同じですよ!てか、2年ご無沙汰なんです。凄くないですか?」



「まーた下ネタ;;」



「自分で抜きゃ良いだろ」



「遥真先生がそんな事を……!俺と似たようなニオイしてたのに……」



「してねぇよ!見た目で勝手に判断すんな!だいたい、最近は麻子が最中に育児疲れで寝るから仕方ねぇんだよ。宮本ならわかるよな?」



「わかりますねぇ。大人しく抜いて、トイレで自己処理ってパターンはもう慣れました」



「賴真先生もそのうちそうなりますよ!」



「彼女が出来てから心配してくれ」



「……優海先生しか付き合ってないくせに;;」



「それのどこが悪いんだよ!」



「「「『勿体ない』」」」



「何が;;」



「私だけでも良いじゃないですか!」



遊んでたかも知れないけど、私だけが賴真の彼女になれて、結婚して。

この上ない幸せに居るのに、ここの男共はなんて失礼なんだろうか。
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