失翼の天使―wing lost the angel―
「ゆ、優海?;;」



「先生……離れないで居てくれる?」



「離れたくはないが……どういう展開だ?;;」



状況が読めてない彼の胸に飛び込むと、暴れる心音が伝わるほど、慌ててるのがわかる。



「好きです」



「……本当に?」



「でも、怖くて……。先生が、取られンッ……!」



…キ、キス……?;;

話してる途中に何で!;;



「本当に俺が好き?……って、何でマスクを戻す;;」



「話してるのに……;;」



「あぁ……じゃあ言って良いの?」



「何をですか?;;」



「俺の方が気持ちがデカいって。誰にも横入りなんてさせないよ」



「……っ、どうだか;;」



「うわ!それは酷くないか?俺は履歴書の写真を見た時から好きだったのに?」



「もうっ、煩い!;;」



何を恥ずかしい事をいけしゃあしゃあと言うかな;;

…しかも写真て;;



「見た目だけですか?」



「いや。今は全て良い。笑顔も、照れた顔も、怒り顔も全て」



「フフッ……」



「マスク、ずらして。笑った顔が見えない」



「ヤダ。二度もここでされたくない」



「止まらなくなる?」



…自分がでしょ!?;;
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