失翼の天使―wing lost the angel―
子供たちはフリーパスの紫色のバンドをし、付き添いの大人たちは白いバンドをしていざゲートを潜る。
乗りたくなったら大人はその時その時で乗り物券を買うのだけど、乗る気がわかない。
朝からジェットコースターから悲鳴が聞こえて滅入る。
「ちょっ!コーヒーカップ乗ろうぜ!」
「それは男子だけで行って;;」
3組のカップルが居るのに、男子と女子で別れて温度差を生じてるのに、湊たちは気にも止めずコーヒーカップへと走る。
言い出しっぺの男の子のお母さんは呆れ顔で、彼女であろう女の子の肩を抱いた。
“うちの息子がまだまだ子供でごめんなさい”と言ったところだろうか。
「回せ回せーっ!」
「……何なの、あの子;;」
しかし、コーヒーカップに乗った途端に興奮したのは湊で、腕を振り回しながらふんぞり返って座り、ニタニタしながら高速回転させてる。
「湊ーっ!」
スマホ片手に、そんな湊に喜ぶ乃々香ちゃん。
…良いのか?アレで;;
私だったらあんな彼氏は嫌だよ?;;
「お、湊がこっち向いた!」
「…………;;」
…こっちも撮ってたんかいっ!;;
何が良くて喜んでるの?
私がおかしいの??
乗りたくなったら大人はその時その時で乗り物券を買うのだけど、乗る気がわかない。
朝からジェットコースターから悲鳴が聞こえて滅入る。
「ちょっ!コーヒーカップ乗ろうぜ!」
「それは男子だけで行って;;」
3組のカップルが居るのに、男子と女子で別れて温度差を生じてるのに、湊たちは気にも止めずコーヒーカップへと走る。
言い出しっぺの男の子のお母さんは呆れ顔で、彼女であろう女の子の肩を抱いた。
“うちの息子がまだまだ子供でごめんなさい”と言ったところだろうか。
「回せ回せーっ!」
「……何なの、あの子;;」
しかし、コーヒーカップに乗った途端に興奮したのは湊で、腕を振り回しながらふんぞり返って座り、ニタニタしながら高速回転させてる。
「湊ーっ!」
スマホ片手に、そんな湊に喜ぶ乃々香ちゃん。
…良いのか?アレで;;
私だったらあんな彼氏は嫌だよ?;;
「お、湊がこっち向いた!」
「…………;;」
…こっちも撮ってたんかいっ!;;
何が良くて喜んでるの?
私がおかしいの??