お見合い相手はエリート同期
午前中は地元の仲のいい女友達と約束しているという朱音に付き合った。
同期の杉原さんといい、友達の見る目はあるようなのは救いだ。
今日会えた女友達は小中学校で特に仲良くしていた3人。
「なんだかんだ言って朱音が結婚にまで踏み切る相手だもの。
そこは大丈夫な人だって信じてたわよ。」
呆れたような、けれど温かい言葉をかけられて朱音は涙ぐんでいた。
「その上、本人を連れてきて見せつけられたら……。」
「ねぇ?」
3人は声を合わせて顔を見合わせている。
どうやら俺は朱音の女友達に合格点をもらえたらしい。
仕事のことや、結婚式のこと、それから2人でいる時の朱音のことを質問されて、終始祝福ムードだった。
問題は午後からだ。