お見合い相手はエリート同期
恋は盲目とはこのことだと思う。
途中まで私が支えてあげなきゃって思いかけていたけれど、今までのこともあるから立ち止まってよく考えた。
心に引っかかる部分を書き出してみる。
書き出してみると出るわ出るわ……。
どうして付き合っていたんだろうって思えるほど。
そして決め手はやっぱり仕事を辞めてきたこと。
結婚するつもりがあるのなら、今後の2人にとって大切なことだ。
それを相談もなく決めてきて、しかも私が彼を養っていくことがさも当然のことのように………。
「あー。ダメダメ。
思い出すと暗くなるから。」
「そうだね。
ま、結婚しておいて急に仕事を辞めてくるよりは良かったんじゃない?」
「はは。ポジティブだなぁ。」
こんな風だから私は見合いをお願いした。
私が選ぶと碌なことがないから。
人に、できれば私より年上のしっかりした人に選んで欲しかった。
部長はのほほんとはしているけど、人を見る目は……あると思ってたんだけどなぁ。