お見合い相手はエリート同期
お互いに荷物を取りに行って下のロビーで落ち合おうと別れた。
職場に戻るとまだ何人かの人達が残業していて、岡本課長もいる。
「これ、明日でいいからよろしく頼むよ。」
「え?」
驚いて顔を上げると妖艶に微笑んだ岡本課長と目が合って頷かれた。
いつものように書類に付けられている小さな付箋。
そこには高級ホテルの名前と部屋番号が書かれていた。
日付けと時間も書かれており、日付けは明日になっている。
「何を選ぶのかは、重要だよ?」
意味深に微笑まれ、俺と澤口どっちを選ぶの?と言われたような気がした。