パクチーの王様
「あっ、これが幼なじみの芽以ちゃんか。
 やっぱ、可愛いじゃん。

 人様にお見せするほどのものじゃないとか言っちゃってー」

 ……もしもし、逸人さん?
と振り返ってみたが、逸人はもうさっさと厨房に行ってしまっていた。

「なんにしようかなー」
「あ、俺、パクチーモヒート」

「俺、東洋美人」

 みなさん、まだ、朝ですよ……。

 そして、酒以外も頼んでください、と思いながらも、芽以は注文を取った。










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