パクチーの王様
「ねえねえ」
と窓際の席に陣取った日向子が大きな声で厨房に居る芽以たちに話しかけてくる。
「この間の会食、二人とも来なかったから、私たちとご両親とあんたたちで、ご飯でもってお義母様たち言ってたわよ」
「そうですか」
と芽以が厨房から顔を覗けて言うと、日向子は、
「でも、来ないでねー」
と言ってきた。
「……なんでですか」
私もそうそうお義母様に逆らえないんですが……と思っていると、
「だって、まだ、あんたを圭太に会わせたくないから」
と言う。
いや、今、二階に居ますけどね……。
「あんたが、枯れたバアさんになったら、圭太と会ってもいいわよ」
それ、何十年先の話なんですか、と思っていると、逸人が手早く作ったチャーハンを皿に盛りながら、
「それはないな」
と言ってきた。
と窓際の席に陣取った日向子が大きな声で厨房に居る芽以たちに話しかけてくる。
「この間の会食、二人とも来なかったから、私たちとご両親とあんたたちで、ご飯でもってお義母様たち言ってたわよ」
「そうですか」
と芽以が厨房から顔を覗けて言うと、日向子は、
「でも、来ないでねー」
と言ってきた。
「……なんでですか」
私もそうそうお義母様に逆らえないんですが……と思っていると、
「だって、まだ、あんたを圭太に会わせたくないから」
と言う。
いや、今、二階に居ますけどね……。
「あんたが、枯れたバアさんになったら、圭太と会ってもいいわよ」
それ、何十年先の話なんですか、と思っていると、逸人が手早く作ったチャーハンを皿に盛りながら、
「それはないな」
と言ってきた。