パクチーの王様
「お前が本当に俺を好きになってくれたときに、これも渡そうと思ってた」
と逸人はそのラッピングされた白い箱を見せてくる。
「指輪だ」
ええっ?
逸人さんが指輪を用意するとかっ。
なんだかそんなことしそうにない感じがしていたので、本当に驚いた。
「これもとりあえず、なしにしよう。
お前が気に入るかどうかわからないものだからな。
俺が勝手に、お前にはこういうのが似合うかなと思って買ったものだから」
めっ、めちゃくちゃ見たいんですけどっ、それっ。
どういうのが私に似合うと思っているのか、知りたいんですけどっ、と思いながら、芽以の目はその小箱に釘付けになっていたが、逸人の目は、生ゴミ入れに釘付けになっている。
ま、まさか、そこに捨てる気とかっ?
と思ったとき、裏口のドアが開いた。
グレーのロングコートを着た圭太が立っている。
と逸人はそのラッピングされた白い箱を見せてくる。
「指輪だ」
ええっ?
逸人さんが指輪を用意するとかっ。
なんだかそんなことしそうにない感じがしていたので、本当に驚いた。
「これもとりあえず、なしにしよう。
お前が気に入るかどうかわからないものだからな。
俺が勝手に、お前にはこういうのが似合うかなと思って買ったものだから」
めっ、めちゃくちゃ見たいんですけどっ、それっ。
どういうのが私に似合うと思っているのか、知りたいんですけどっ、と思いながら、芽以の目はその小箱に釘付けになっていたが、逸人の目は、生ゴミ入れに釘付けになっている。
ま、まさか、そこに捨てる気とかっ?
と思ったとき、裏口のドアが開いた。
グレーのロングコートを着た圭太が立っている。