人気モデルと同居love♡
「うん。」

星弥はなんだかんだ言って、優しい。

ほら、今も。

迷惑かけないように、気を付けなきゃ。


「あと……」

見送ろうとしているわたしの耳に、小さな声が聞こえた。

ゆっくり振り向く星弥と、目が合う。


「俺、毎日、電話するから……」


え、電話……?

毎日……?


吸い込まれていきそうな目で、見つめられる。

「うん……。わかった。」

そう言うのが精一杯だった。


「じゃ、な。」


だって……


───バタン


嬉しかったから。

泣きそうな、くらい。


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