序列ゲーム

「皆さんこんにちはー！」と
場に合わない明るい声が飛び込んだ。
「40人いますね！やっとこのゲームの
説明が出来ますねー！わーい\(^o^)/」
「ゲーム？」「何それ」
戸惑う中、俺はピンと来た。
これはよくあるラノベの場面だ！
よく分からない所に閉じ込められて
みんなで協力して脱出するとかのやつだ！…と
「君達にやってもらうのは『序列ゲーム』だよー！序列っていうのは順位みたいなものだよ！」
声は皆の考える隙を与えずに説明する。
「君達に1つ能力を与えました！
それとこちらで勝手に序列を決めました！
序列と能力を使って君達にサバイバルゲームを
してほしいのです！(∩´∀`∩)」
いつの間にかズボンのポケットに紙がある。
小さく折りたたまれた紙を広げる。
そこには活字で「序列19位、痛みを感じない」
と書いてあった。
「わあ」「おお」と能力の歓声が上がる中、
俺は序列に目を向けていた。
19位…ほぼ半分だ。
「なーなー！お前どうだったんだよ？」
カズマが勝手に俺の紙を見る。
「…あー…」微妙な反応をされた。
カズマの紙を見ると「序列8位、人の記憶を操れる」と書いてあった。
なんじゃそら。めっちゃいい能力やんけ。
それに俺より序列高いし。