mirage of story
〜2〜
世界の全てを揺るがすような地響きが迸った。
瞬間、今まで世界を取り巻いていた空気が一変。
世界が闇に覆われた。
「...........これは.....一体何なんだ――――」
平行線上だった戦場の最中、包み込む闇に敵も味方もなく戸惑う。
地響き。轟音。
一変した世界は、今まで自分達が当然と思い生きてきた世界とはまるで違う。
風景とかそんなものは変わっていないのに。
別世界。
もしこれが同じ世界というならば、そうこれは.......世紀末。
「一体何が起こっているんだ?」
「この闇.....なんて不気味な闇なんだ」
辺りを見回し、空を見上げた兵達が口々に言う。
此方は魔族側、本陣。
指揮者であるはずの先鋭部隊隊長のライルの姿の無い。
そして隊長の元へと一人向かって行った、少年キトラの姿ももう無い静まり返った本陣。
キトラが駆けその姿が見えなくなり数刻。
戦いを終わらすべく自ら危険に立ち向かっていくまだ幼き彼等に、残された大人達は思うことがありながらもまだ行動に移せないで立ち尽くしていた。
そんな最中で何の前触れもなく起こった、世界の異変。
兵士達は皆、戸惑うことしか出来ないで居た。
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世界の全てを揺るがすような地響きが迸った。
瞬間、今まで世界を取り巻いていた空気が一変。
世界が闇に覆われた。
「...........これは.....一体何なんだ――――」
平行線上だった戦場の最中、包み込む闇に敵も味方もなく戸惑う。
地響き。轟音。
一変した世界は、今まで自分達が当然と思い生きてきた世界とはまるで違う。
風景とかそんなものは変わっていないのに。
別世界。
もしこれが同じ世界というならば、そうこれは.......世紀末。
「一体何が起こっているんだ?」
「この闇.....なんて不気味な闇なんだ」
辺りを見回し、空を見上げた兵達が口々に言う。
此方は魔族側、本陣。
指揮者であるはずの先鋭部隊隊長のライルの姿の無い。
そして隊長の元へと一人向かって行った、少年キトラの姿ももう無い静まり返った本陣。
キトラが駆けその姿が見えなくなり数刻。
戦いを終わらすべく自ら危険に立ち向かっていくまだ幼き彼等に、残された大人達は思うことがありながらもまだ行動に移せないで立ち尽くしていた。
そんな最中で何の前触れもなく起こった、世界の異変。
兵士達は皆、戸惑うことしか出来ないで居た。
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