mirage of story
故郷を失い、大切な人たちを奪われ失望するシエラを.....再び現実に引き戻してくれた、大切な人。
そんなカイムの存在に、改めて『仲間』を感じた。
「シエラを迎えに来るって約束しただろう?
俺はただその約束を果たしただけだよ」
カイムは再び笑った。
「約束っていうのは、守るためにあるんだ。
だから、シエラが謝ることなんか何もない。
さぁ、行こう?」
その言葉にシエラは目を閉じ、仲間の腕の中でささやいた。
「........ありがとう」
そしてその言葉に心が落ち着いたのか、そのままシエラはカイムの腕の中で温もりを感じながら眠りに落ちていった。