mirage of story
 



 
 
 
 
だが、此処で立ち止まっていてもどうしようもない。

早くこんな森を抜け出して目的を果たし本当の旅立ちを迎えなければ。
自分達が目指すべきものは、こんな生半可なものでは到底ないのだから。こんな調子では目的を果たす前に広大な世界に散るだけだ。











「.....とりあえず、行こう。シエラ。
前に進めば、きっと何処かに出るだろう」


「そ、そうだね」





ッ。

二人は止めた足をとりあえず前に動かすことにした。
前に進まないことには、森も抜けれない。先にも進めない。

不安は止まないが、再び歩き出した。




 




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