mirage of story
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やがて大地の果てから陽が覗く。
その陽は大地を照らし出し辺りを黄金色に染めた。
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昇り行く陽が皮肉にも始まりの合図となる。
さぁ、始めよう。
復讐を糧とした、狩りを。
逃がしはしないさ。
もう終わりにしよう。
.......。
もう、いい加減疲れてしまったんだ。
憎しみを糧に生きていくことに。
だから。
だから今度こそ、この俺の手で憎しみを消し去ってお前の元に行く。
ルシアス―――。
もうすぐ、会いに行けるから。
「.......」
もう誰もこの憎しみを止められない。
憎しみに囚われたこの俺を――――もう誰も止められはしないんだ。
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