mirage of story
〜6〜








窓から注ぐのは柔らかい日差し。
程よく暖かくて、とても心地よい。


目が段々と重くなってくる。
心地良ければ眠くなる、此は人の性である。



────。
あぁ、もう駄目だ。
もう今にでも寝てしまいそうである。









「.......」



カイムはジェイドに案内された宿屋の部屋の中で隣で静かに寝息を立てるシエラを見つめながら、何時の間にか瞼を閉じる。

あぁ、もう逆らうことが出来ない。
――――。
彼は抵抗するのを諦めて次第に眠りに堕ちていった。






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