社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
…
「痴漢⁉」
朝から泣きそうな顔で出勤した私に最初に気づいてくれたのは、コーヒーを淹れていた金髪女子の板倉さんだった。大きな目を丸めたかと思うと、苦い顔をして「朝から最悪だね」と唇をへの字に曲げる。
「大丈夫だった?」
「なんとか。はじめて遭ったんでびっくりしちゃって……怖かった」
「薄着になってきて、前原ちゃんのスタイルの良さが際立ってきたしねえ」
季節が春から夏に変わり、私はもらったお給料でいくつか通勤服を買い足していた。
胸を強調するぴたりとした服は避けたけれど、ふわりとしたシルエットの服はボトムスにきちんと入れ込まないとだらしない印象になってしまう。そしてウエストでしぼられると、ゆとりのある服でもやっぱり胸が強調されてしまうのだ。
「痴漢⁉」
朝から泣きそうな顔で出勤した私に最初に気づいてくれたのは、コーヒーを淹れていた金髪女子の板倉さんだった。大きな目を丸めたかと思うと、苦い顔をして「朝から最悪だね」と唇をへの字に曲げる。
「大丈夫だった?」
「なんとか。はじめて遭ったんでびっくりしちゃって……怖かった」
「薄着になってきて、前原ちゃんのスタイルの良さが際立ってきたしねえ」
季節が春から夏に変わり、私はもらったお給料でいくつか通勤服を買い足していた。
胸を強調するぴたりとした服は避けたけれど、ふわりとしたシルエットの服はボトムスにきちんと入れ込まないとだらしない印象になってしまう。そしてウエストでしぼられると、ゆとりのある服でもやっぱり胸が強調されてしまうのだ。