君日記~地味女子×イケメン男子Diary~
胸のあたりまで伸びた黒い髪はいつも三つ編みでおさげヘア。
眉毛よりやや下にそろえてある前髪に黒の丸メガネ。
今日からもう高校2年生だ。
制服を着て2階にある自分の部屋から1階のリビングに向かう。
「おはよーう」
食卓に並んでいるのは、ご飯、味噌汁、魚。
うちの朝食は毎日決まって和食だ。
テレビには満開の桜を前に今日の天気を伝える天気予報士がうつっている。
「いただきまーす」
母の作ってくれた栄養バランスの整った朝食を食べ、今日も一日いい日になりますように、と心の中で思う。
それにしても昨夜読んだ小説が忘れられない。
いい所で時間になって寝ちゃったんだよね…。
あのあと主人公は仲間を助けに行くのかな……。
そんなことを考えているうちにあっという間に家を出る時間になってしまっていた。
「もうこんな時間!行ってきまーす!」
いつも時間に余裕を持って家を出ているので、ゆっくり歩いていても十分登校時間に間に合う。
誰かの家の屋根でくつろぐ猫は、まだ眠そうにあくびをしている。
それを見て思わず微笑む。
学校に近づくにつれて、同じ制服の人が増えていく。
目の前には仲良さそうに肩を並べて歩く男女。
付き合ってるのかな。私にはそんな日が来るのだろうか…。
前に恋愛小説を1度だけ読んだことがあるけど、あまり面白くはなかった。
それより今は冒険ファンタジー小説が大好きだ。
だから1度も好きな人が出来たこともないし、ましてや好きになられたことも無い。私にはまるで別世界。
眉毛よりやや下にそろえてある前髪に黒の丸メガネ。
今日からもう高校2年生だ。
制服を着て2階にある自分の部屋から1階のリビングに向かう。
「おはよーう」
食卓に並んでいるのは、ご飯、味噌汁、魚。
うちの朝食は毎日決まって和食だ。
テレビには満開の桜を前に今日の天気を伝える天気予報士がうつっている。
「いただきまーす」
母の作ってくれた栄養バランスの整った朝食を食べ、今日も一日いい日になりますように、と心の中で思う。
それにしても昨夜読んだ小説が忘れられない。
いい所で時間になって寝ちゃったんだよね…。
あのあと主人公は仲間を助けに行くのかな……。
そんなことを考えているうちにあっという間に家を出る時間になってしまっていた。
「もうこんな時間!行ってきまーす!」
いつも時間に余裕を持って家を出ているので、ゆっくり歩いていても十分登校時間に間に合う。
誰かの家の屋根でくつろぐ猫は、まだ眠そうにあくびをしている。
それを見て思わず微笑む。
学校に近づくにつれて、同じ制服の人が増えていく。
目の前には仲良さそうに肩を並べて歩く男女。
付き合ってるのかな。私にはそんな日が来るのだろうか…。
前に恋愛小説を1度だけ読んだことがあるけど、あまり面白くはなかった。
それより今は冒険ファンタジー小説が大好きだ。
だから1度も好きな人が出来たこともないし、ましてや好きになられたことも無い。私にはまるで別世界。
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