愛と夢と…
部屋に差し込む眩しいほどのひかりが私の瞼の裏にじわじわと迫る。
堪らずゆっくり瞼を開くと、吉沢くんが小さく寝息をたてている。
本当に綺麗な顔だ。
このままどこかに閉まっておきたいぐらい綺麗だ。
閉じられた瞼が描く孤の形も。
たっぷりと豊かで長い睫毛も。
スッと通った鼻も。
うっすら開いている形の良い唇も。
全てが美しい。
私は思わず感嘆のため息をついた。
吉沢くんの額にはうっすらと汗が浮かんでいる。
そりゃそうだよね。
いくらタオルケットとはいえ今は夏。
夏に2人でくっついて寝てれば汗もかく。
でも、いつもの朝はもう少し涼しいはず。
今日は特に暑い日なのかな。
私は何気なく吉沢くんに向けていた視線を部屋の中に向けた。
そして、そこで目に入ったものを見てハッと息をのんだ。
「嘘でしょ……」
壁の時計は9時を堂々と指していた。
そりゃ暑いはずだ。いつも起きる時間より数時間も遅い。
素早くベッドを抜け出し自分のスマホを確認する。
そして、腕時計も確認する。
何を何度確認しても変わらない。
今日は紛れもなく7月10日水曜日の朝8時。
「ねえ、起きて。やばい、色々やばい。」
相変わらず寝息をたてて幸せそうに眠っている吉沢くんの体を思いきり揺する。
「なに…」
「ねえ起きて、早く。」
「起きてるよ。」
眠たそうな声をあげながらムクリと起き上がった吉沢くんに私はスマホの画面を見せつけた。
「見て、時間がやばい。」
「……本当だ。」
私のスマホを見ている吉沢くんの目はまだ半分しか開いていない。
このやばい状況をきちんと理解しているのかも危うい。
「大丈夫?起きてる?」
吉沢くんの顔を覗きこむ。
彼はボンヤリとした目でそんな私を見下ろした。
すると、唇の右端をクッと持ち上げ、
「大丈夫だよ。」
小さく微笑みながら、私の瞼にチュッと軽い音をたててキスをする。
そしてそのまま洗面所の方へ行ってしまった。
私は、自分の体が一気に熱くなるのを感じていた。
堪らずゆっくり瞼を開くと、吉沢くんが小さく寝息をたてている。
本当に綺麗な顔だ。
このままどこかに閉まっておきたいぐらい綺麗だ。
閉じられた瞼が描く孤の形も。
たっぷりと豊かで長い睫毛も。
スッと通った鼻も。
うっすら開いている形の良い唇も。
全てが美しい。
私は思わず感嘆のため息をついた。
吉沢くんの額にはうっすらと汗が浮かんでいる。
そりゃそうだよね。
いくらタオルケットとはいえ今は夏。
夏に2人でくっついて寝てれば汗もかく。
でも、いつもの朝はもう少し涼しいはず。
今日は特に暑い日なのかな。
私は何気なく吉沢くんに向けていた視線を部屋の中に向けた。
そして、そこで目に入ったものを見てハッと息をのんだ。
「嘘でしょ……」
壁の時計は9時を堂々と指していた。
そりゃ暑いはずだ。いつも起きる時間より数時間も遅い。
素早くベッドを抜け出し自分のスマホを確認する。
そして、腕時計も確認する。
何を何度確認しても変わらない。
今日は紛れもなく7月10日水曜日の朝8時。
「ねえ、起きて。やばい、色々やばい。」
相変わらず寝息をたてて幸せそうに眠っている吉沢くんの体を思いきり揺する。
「なに…」
「ねえ起きて、早く。」
「起きてるよ。」
眠たそうな声をあげながらムクリと起き上がった吉沢くんに私はスマホの画面を見せつけた。
「見て、時間がやばい。」
「……本当だ。」
私のスマホを見ている吉沢くんの目はまだ半分しか開いていない。
このやばい状況をきちんと理解しているのかも危うい。
「大丈夫?起きてる?」
吉沢くんの顔を覗きこむ。
彼はボンヤリとした目でそんな私を見下ろした。
すると、唇の右端をクッと持ち上げ、
「大丈夫だよ。」
小さく微笑みながら、私の瞼にチュッと軽い音をたててキスをする。
そしてそのまま洗面所の方へ行ってしまった。
私は、自分の体が一気に熱くなるのを感じていた。