お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
それに、神崎の言うことも一理ある。ただでさえ普段から過酷な労働環境下で働いている。みんなにも、休めるときにはきっちり休みを取らせたいという思いが修矢にもあった。
「わかった。それじゃそうさせてもらうよ。ただし、なにかあったら必ず連絡をよこすこと」
「了解です。千花さんと濃密な時間を過ごしてくださいね」
神崎は最後だけ意味深に囁き、ニヤッと笑ってみせた。
早く千花のもとへ帰ろう。修矢は神崎にもう一度手をひらりと上げ、医局をあとにした。