お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

「俺たちのところに来てくれてありがとう」


慈しむような修矢の口づけが、とても神聖なものに思える。
祈りに近い感謝の言葉を発する修矢の声は、心なしか震えているように聞こえた。

スタートラインに立った修矢と千花に舞い降りた、幸せな贈り物。それはふたりの絆をさらに強いものにしていく。


「千花もお腹の子供も、全力で俺が守っていく。……愛してるよ、千花」
「私も修矢さんとこの子を精一杯愛していきます」


お互いに宣言すると、星が降り注ぐ中、修矢は千花に優しく口づけた。



END

< 260 / 271 >

この作品をシェア

pagetop