お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

「修矢さん、ここも」


千花がスマホを修矢に見せようとしたときだった。


「久城様、渡瀬様、一日だけ空きがあるそうです」


耳から離した美咲の顔がパッと華やぐ。声もワントーン上がった。


「本当ですか!?」


修矢と顔を合わせた千花も顔を輝かせる。
美咲によると、一組のキャンセルが今朝入ったところだと言う。奇跡的に十一月十日の日曜日に空きができたと。

早速ふたりはその日に予約を入れてもらい、なんとか希望を叶えることができたのだった。

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