自己流恋愛組曲
「・・・ッ・・・・あきっ・・・」
あきら!
無我夢中で、あきらの入院している病院へと走った。
何で昨日逃げちゃったんだろう
何で”好きです”って言わなかったんだろう
何で
なんで?
「あの、あきらは・・・高瀬あきらは・・・!」
「ああ、高瀬さんね・・・貴方はあきら君のお友達?」
友達・・・・
ナースステーションにいたナースさんに言われたその言葉が
胸に突き刺さった。
「・・・そ、う・・・です」
「・・・そう・・・つらいだろうけど・・・」
「・・・・あきら君は、さっき息を引き取りましたよ」
目の前が真っ暗になるって、こういうことなんだと思い知った。