自己流恋愛組曲
「っおい安西!!」
「・・・!・・・・・中川」
病院の前で突っ立っている俺に
中川が息を切らせながら駆け寄ってきた。
「・・・はッ・・・お、前さ・・・」
”どうなった?”
そう聞きたいんだろ?
「・・・俺、・・・
俺、もう野球できないんだってさぁ」
「・・・・は、」
中川が驚いたように目を開いた。
「え、何、マジで?」
「え、・・・へへ、マジ、っぽい、ドクターストップ」
笑ってみる。
「笑ってる場合じゃッ、・・・ねえだろアホ!!」
どうにかなるわけじゃない。
わかってる、
けど