自己流恋愛組曲


「早く!時間になっちゃうよぉ

アタシ入学早々遅刻なんてやだからね!」


「今行くって~」


へらへら笑って急いで教室を出た。




馨は優しい。

笑顔を無理やり造っている私を
変に思っても何も聞かなかった。




馨は恐い。

私が思ってることを
スグ言い当ててしまう。



「ほら、眉間に皺よせなぁい!!

折角の可愛い顔が台無しよ?」

「・・・いっ、」

頭をはたかれた。

私今そんなに変な顔してた??

「早く行くよ!!」

「ん、」





< 32 / 108 >

この作品をシェア

pagetop